僕とMDC福岡。

2023年の8月19日、久留米総合スポーツセンター陸上競技場にて「MIDDLE DISTANCE CIRCUIT in 福岡」が開催されます。
ことし九州初上陸となるMDC、本サイトの運営も行っています「withlete」も大会の協力団体となっております。

なぜ私たちがMDC福岡を運営することになったのか、そして、私たちの思いを綴っていきたいと思います。

たなかあすき、お前は誰だ

ようやくここまで来たか

私は福岡でWithlete(ウィズリート)という団体で代表を務めています、田中飛貴(たなかあすき)と申します。
プロランナー・田中飛鳥さんの偽物とよく言われています。

福岡でランニングの練習会やイベントの開催、そして福岡のランニング情報をまるっと詰め込んだ「FABPRO.jp」というサイトの運営など、様々なことを行っています。

たなかあすき、お前は誰だ

簡単に自己紹介をしておきます。

出身:福岡県志免町
年齢:26歳
経歴:福大大濠高校駅伝部→2年間浪人→九州大学文学部日本史学専攻(特に近現代)→会社員3年目

陸上競技は小学生からしてきましたが、全国大会に行くような華麗な成績の持ち主ではなく、誇らしいものは1つもありません。
高校はスポーツ推薦で入り、全く勉強しない3年間を送りました。

ただ、そこから一念発起をして死ぬ気で勉強し、2年間浪人をして九大に入りました。
ここから私のサクセスストーリーが始まります。(嘘です)

Withlete結成

コロナ真っ只中の3年前、大学4年生の時にこのWithleteを立ち上げました。
大学3年生の時、中学生の女の子に陸上を教える機会を持てるようになり、自分の練習以外で陸上競技に関わる時間が増えました。

私が教えていた子は中学校に陸上部はあるものの、専門の先生と長距離部員がいない環境でした。
教えていくうちに様々な学校や生徒と会う機会が増えて、「中学生ってこんなに競技に打ち込める環境に差があるんだ」と思うことが多くなりました。

本来、中学校は自身の住んでいる地域で決まるため、自分自身で環境を選ぶことはほぼ出来ません。

福岡にはこんなに陸上経験豊富な学生や社会人ランナーがたくさんいるのに、指導者がいない子が多いという現状を肌で感じました。

現在、部活動を民間に移行する方針が発表されていますが、まだまだ理想には程遠いのが現状です。

競技場や走れる公園はたくさんあるので、練習場所に行きさえすれば誰か知り合いがいて一緒に走れたり、引っ張ってもらえるような関係性を1人1人が増やすことが出来れば、少しは格差が減っていくのではないかとぼんやりと思っていました。

コロナ禍であまりにも暇だった時、こういった自分の考えを発信するためブログを書いていた(現在絶賛化石化)のですが、そこで自分たちで記録会を作りたいという想いを独り言のように書いていました。

そうすると、Withleteの副代表を務めている一宮からTwitterでDMがあって即決で「やろう!」となりました。

一宮は同級生で高校時代はライバル校にいたのでほとんど話したことはありませんでしたが、すぐに意気投合(カップルみたいに言ってすみません)し、集まった数人のメンバーと初回のミーティングで「練習場所に行きさえすれば誰かと走れる」環境を作るために「福岡ランナー全員を繋げる」という壮大な目標を掲げました。

これが今でもずっと変わらない活動方針で、何か新しいことをする度に、これに沿っているかを確認し合っています。

ありがたすぎたバーチャレと華々しいデビュー

活動を開始したった数名のメンバーで、まずは中学生を対象とした練習会を開催し始めました。
初めは紹介で繋いで頂いたある中学校の練習を引っ張りに行くような形でしたが、合同練習の機会を作って頂き、練習会っぽい形になってきました。

ただ、世間はコロナコロナコロナと大騒ぎになっていた頃。

まだ自分たちで記録会を開催するというきっかけがなく、どうしようかな~と考えていました。
そんな時、TwitterでTWOLAPSの横田真人さんが「バーチャレ」を開催する!と公表しているのを見つけました。

「バーチャレ」は3年前にコロナ禍で全国大会が無くなった中高生たちの為に、それぞれでタイムトライアルをしてその動画を投稿し全国で競い合うという大会です。

当時はコロナ禍で人を集めて行うことに対し色々な意見がありましたが、背負うものが何もなさ過ぎた私たちはすぐに「バーチャレを福岡でやろう」と決意し、Twitter担当だったメンバーに「すぐ手を挙げろ!!!!!!!!」と言って、Withleteが福岡でバーチャレを開催することになりました。

ただ、何も事前準備をすることなく「やります!」と手を挙げたため、準備段階では死ぬような思いをしました(笑)
私のせいでいつもメンバーは振り回されていると思います。

しかし、最後は延べ250名程が集まるイベントになり、またプロランナーの福田穣選手や田中飛鳥選手が中高生のためにと、リスクを冒してペーサーの仕事を引き受けて下さいました。

Withlete結成から3か月でバーチャレを無事に開催させ、福田穣さんや田中飛鳥さんと関わりを持たせて頂くという華々しいデビューを飾りました。

ノリと勢いだけでない、意外と地味な道のり

その後、福岡でおふざけありの面白い陸上のイベントを開催しようと思い、「FABPRO春の大運動会」を開催。1500m牛丼を競技化したり、そのイベントの直前には告知の為に同じく副代表の津田と福岡縦断150kmタイムトライアル(田中、17時間35分で完走)したりもしました。

その他のイベントでは、申告タイムぴったり1000m走や障害物競走など様々な種目を取り入れたイベントをノリと勢いで開催してきました。

結成当時は学生がほとんどだったメンバーもほとんどが社会人となり、仕事との両立がきつい時期もありました。あ、今もか(笑)
ただ、絶対毎月1回は練習会を開催すると決めて欠かさず行ったり、SNSの更新、サイトの運営、ランナー飲み会の開催など常に新しいことをしつつ、全員で活動の継続を第一に頑張ってきました。

バーチャレに続くMDCも福岡でぜひ!という想いはずっとあり、昨年も横田さんに一度DMをお送りしてご検討いただきましたが、昨年は色々な理由があり断念。しかし、ついに今年、ようやくMDC福岡を開催することが決定しました。

ようやくここまで来たか

このMDC福岡は、私たちWithleteにとって3年間の活動の成果とより飛躍するための大きな挑戦だと考えています。
この大会は主催のTWOLAPSさんを始め、私たち主催のイベントでは到底来て頂くことの出来ないゲストの方々、多くのボランティアの方々、そしてスポンサー企業さんのご協力の元、開催することが出来ます。

福岡の外からの大きな力が、新たな福岡ランナーの繋がりを生むきっかけになると考えています。
私も運営の一員として活動させて頂いていますが、グループLINEのスピード感、運営までの流れなど本当に学びが多く、必死に付いていっているような状態です。

でも、対馬トラッククラブさんとも今回この大会をきっかけに繋がることが出来ました。
参加者だけでなくすでに運営側にもたくさんの繋がりの機会を頂いています。

私たちの団体はすごい競技の実績の持ち主は誰もいません。
自分の練習はよくサボります。
副代表の津田なんか、月1の練習会以外の走行距離は0です。

それでも、Withleteのことになればみんなで知恵を絞って頑張って考えてここまでやってきました。
これからも活動は継続させ、「福岡ランナー全員を繋げる」という目標を達成させます。

無名も無名の集まりであるWithleteがこのような方々と一緒に大会を作り上げる機会を持てて「ようやくここまできたか」と成り上がった気持ちもあります。

というのは冗談で、この大会に1人でも多くの方に足を運んで頂き、きつい陸上競技のイメージをきついだけではない陸上競技に変えることが出来れば、これほど嬉しいことはありません。
この大会が多くの参加者の方々の何かのきっかけとなると同時に、運営側である私たちも大きなきっかけに出来るようやれることは全てやって当日を迎えます。

頑張る!